マグロジャーキーの作り方をマスターして、市販品にはない風味と食感を楽しみませんか?フードドライヤーを使えば、自宅で簡単に無添加の美味しいおつまみやペット用おやつが作れます。
「自分でマグロジャーキーを作ってみたいけど、難しそう…」「フードドライヤーで魚を乾燥させる方法がわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は、マグロジャーキー作りは思ったよりもずっと簡単です。
マグロジャーキー作りの基本は、適切な部位選び(赤身や血合いがおすすめ)と漬け込み液(基本は醤油とみりん1:1)、そして温度管理(70℃で4~6時間)です。これだけで、添加物ゼロの安心・安全なおつまみが完成します。
この記事では、フードドライヤーを使ったマグロジャーキー作りの全工程を、初心者でもわかりやすく詳しく解説していきます。
マグロジャーキーに最適な部位と選び方
基本の漬け込み液とアレンジレシピ
フードドライヤーの温度設定と乾燥時間
魚臭さを抑えるコツと保存方法
人用とペット用の違いと作り分け方法
お酒のおつまみにも、愛犬のおやつにも喜ばれる、旨味たっぷりのジャーキーを自宅で簡単に作ってみましょう。
マグロジャーキーの作り方【フードドライヤー】基本知識と準備するもの
フードドライヤーを使ったマグロジャーキー作りは、手軽に自宅で無添加の美味しいおつまみやペット用おやつを作れる方法です。マグロの旨味を凝縮させ、保存性を高めながら独特の食感を楽しめます。
マグロジャーキーとは
マグロジャーキーは、マグロの赤身を乾燥させることで旨味を凝縮させた加工食品です。一般的な魚の干物とは異なり、より水分を抜いて噛みごたえのある食感に仕上げます。
赤身魚の旨味を凝縮した健康的なおつまみ
人間のおつまみとしても犬用おやつとしても使える
無添加で安心・安全に手作り可能
冷蔵保存で2~3週間の長期保存が可能
マグロジャーキーは、タンパク質が豊富でありながら低脂肪なので、ヘルシーなおつまみとして人気があります。また、犬用のおやつとしても、余計な添加物なしで安心して与えられるため、アレルギーを持つペットにも適しています。
フードドライヤーを使うメリット
フードドライヤーはマグロジャーキー作りに最適な調理器具です。温度管理がしやすく、均一に乾燥させることができます。
温度管理が簡単で安定した仕上がりになる
放っておいても焦げる心配がない
煙が出ないので室内でも使用可能
一度に複数のトレイで調理可能
フードドライヤーは設定した温度と時間で自動的に乾燥させるため、オーブンのように焦げ付きを心配する必要がありません。また、複数のトレイで一度にまとめて作れるので効率的です。
フードドライヤーの最大の利点は「手間の少なさ」です。オーブンやトースターで乾燥させる場合、焦げ付き防止のために頻繁に様子を見る必要がありますが、フードドライヤーは設定さえすれば後は放置できるため、他の家事をしながら調理できる点が大きな魅力と言えるでしょう。
準備する材料と道具
基本的なマグロジャーキー作りに必要な材料と道具を紹介します。
マグロの赤身
漬け込み液(醤油、みりん、または塩)
フードドライヤー
包丁とまな板
キッチンペーパー
保存用ジップロック
最低限これらの材料と道具があれば、基本的なマグロジャーキーを作ることができます。お好みでにんにくや生姜、七味唐辛子などの薬味を加えることで、風味に変化をつけることも可能です。
材料選びのポイント

サーモンジャーキーも作れます
美味しいマグロジャーキーを作るには、材料選びが重要です。マグロの部位や漬け込み液によって、仕上がりの味わいが大きく変わります。
最適なマグロの部位と選び方
マグロジャーキー作りに適した部位と選び方について説明します。
赤身の部分を選ぶ(血合いも使用可能)
トロなど脂身の多い部位は避ける
新鮮なものを選ぶ
冷凍マグロも解凍して使用可能
マグロジャーキーに最適なのは赤身の部分です。脂身が多いトロは乾燥しにくく、酸化しやすいため避けましょう。
マグロの血合いは一般的な料理ではあまり使われない部位ですが、ジャーキーにすると旨味が凝縮され、非常に風味豊かな仕上がりになります。コスト面でも優れているため、初めてマグロジャーキーを作る方には特におすすめの部位と言えるでしょう。
漬け込み液の基本とアレンジレシピ
基本的な漬け込み液とアレンジ方法を紹介します。
基本の漬け込み液:醤油とみりんを1:1
ペット用:味付けなし
風味付け:生姜、にんにく、七味唐辛子の追加
洋風テイスト:レモン汁とハチミツの組み合わせ
最もシンプルな漬け込み液は醤油とみりんを1:1で混ぜたものです。これだけでも十分美味しいジャーキーができますが、お好みで薬味を加えることでさらに風味豊かになります。ペット用の場合は、味付けなしです。
- STEP1材料を計量する醤油とみりんを同量用意します(マグロ180gに対して各50cc程度)
- STEP2混ぜ合わせるボウルまたはジップロックに醤油とみりんを入れてよく混ぜます
- STEP3薬味を追加お好みで、すりおろし生姜、にんにく、七味唐辛子などを加えます
- STEP4マグロを漬け込むカットしたマグロを漬け込み液に入れ、全体に絡むようにします
- STEP5冷蔵庫で寝かせる冷蔵庫で30分~2時間漬け込みます
失敗しない作り方ステップ
ここでは、フードドライヤーを使った失敗しないマグロジャーキーの作り方を詳しく解説します。
マグロの下処理と切り方
マグロの下処理と適切な切り方は、仕上がりの質に大きく影響します。
軽く水洗いして血抜きをする
切り方:厚さ2~5mm程度の薄切りにする
切る時のコツ:半冷凍状態だときれいに切れる
マグロはまず軽く水洗いし、残った血などを洗い流します。特に血合いを使う場合はこの工程が重要です。
切り方については、乾燥のしやすさと食べやすさを考慮して2~5mm程度の薄切りにするのが理想的です。マグロを半冷凍の状態にしてから切ると、よりきれいに均一な厚さに切ることができます。
漬け込み液の作り方と漬け込み時間
最適な漬け込み時間と注意点について説明します。
最短:30分程度(薄く切った場合)
標準:2時間程度
最長:一晩(冷蔵庫で)
漬け込み後:キッチンペーパーで水分を拭き取る
漬け込み時間は短すぎると味が浸透せず、長すぎると塩分が強くなりすぎる可能性があります。標準的には2時間程度が最適ですが、急ぐ場合は30分程度でも十分味が付きます。厚みのあるカットの場合は、より長い時間漬け込むと良いでしょう。
漬け込み後は、キッチンペーパーでしっかりと余分な水分を拭き取ることが重要です。水分が残っていると乾燥時間が長くなり、均一に乾かないことがあります。
フードドライヤーの温度設定と乾燥時間
推奨温度:70℃
6時間程度でカリカリに(どこまでにするかはお好み次第)
途中で上下のトレイを入れ替えると均一に乾燥
乾燥時間による仕上がりの違い
4時間:全体的に程よく乾燥・弾力あり
6時間:硬めの食感・噛み応え抜群
目安:表面がつやつやして弾力があれば完成
乾燥時間はお好みの食感によって調整してください。
乾燥時間の選択は、単に好みの食感だけでなく、保存期間の長さも考慮すべき点です。
短時間乾燥のセミドライタイプは風味が良く食べやすいですが、水分が多く残るため保存期間が短くなります。反対に、長時間乾燥のカリカリタイプは硬めですが、保存性に優れています。用途に応じて乾燥時間を調整するとよいでしょう。
魚臭さを抑えるには
漬け込み液に酒やみりんを加える
乾燥前に生姜やにんにくをすりおろして加える
換気を徹底する
柑橘系の果汁(レモン等)を加える
マグロを乾燥させる際には、どうしても魚特有の臭いが発生します。漬け込み液に酒やみりんを加えることで、アルコールの作用で臭いを和らげることができます。
また、生姜やにんにくなどの薬味を加えることでマグロの臭いをマスキングする効果もあります。
乾燥中は換気扇を回すなど、室内の換気を徹底することも重要です。可能であれば、窓を開けた状態で作業するとより臭いが気になりにくくなります。
魚の臭いが一番気になるのは乾燥中です。前もって家族に伝えておくか、家族が不在の時間帯に作るなどの配慮も時には必要かもしれません。また、乾燥後のマグロジャーキーはそれほど強い臭いはしないので、乾燥中だけの一時的な問題と考えれば、取り組みやすくなるでしょう。
マグロジャーキーの作り方【フードドライヤー】まとめ
マグロの赤身や血合いは安価で手に入るジャーキー向き食材
漬け込み液は醤油とみりんの1:1が基本の味付け
薄切りにすると均一に乾燥しやすく仕上がりが良い
半冷凍状態でスライスするとキレイに切れる
人用とペット用では味付けや乾燥度を変えるとよい
魚臭さを抑えるには生姜や酒、レモン汁を活用
トレイの上下を途中で入れ替えると均一に乾燥する
手作りすれば添加物ゼロで安心・安全なおやつに
フードドライヤーを使ったマグロジャーキー作りは思ったよりも簡単で、しかも市販品にはない風味と食感を楽しめます。最初は少量から試してみて、自分好みの味と食感を見つけてみてはいかがでしょうか。
マグロの旨味が凝縮されたジャーキーは、お酒のおつまみとしても、愛犬のご褒美としても、きっと満足のいく仕上がりになるはずです。